toubyo’s diary

白血病と診断されたサラリーマンの闘病生活をつづります。

抗がん剤治療

私の病名はいわゆる急性骨髄性白血病です。

一般的には血液のガンと言われているものになります。

血液の中に悪い白血球が存在してしまってる状態です。

治療内容としては点滴で抗がん剤を投与し、一旦すべの白血球(良いやても悪いやつも)をゼロにします。その後良い白血球が増えるのを待ちます。良い白血球が無事増えることを寛解というそうです。まずはこの寛解を目指すことになります。

 

ただ順調に寛解したあとも別途4ヶ月程度の入院が必要で、そこで何度か抗がん剤治療を繰り返し、再発しにくい体を目指します。なかなか道のりは長いです。

 

私の場合は3月の頭から抗がん剤治療を開始して今は白血球がほぼゼロの状態です。そしてこの後良い白血球が増えるのを待ちます。

 

しかし白血球がゼロの状態には結構リスクがあります。抵抗力が無い状態ななで色々な細菌などに感染しやすくなります。先生曰く普段は免疫のおかげで何てことない自分の体に元々いる菌にさえ感染してしまうリスクがあるそうです。

そのため今はいわゆる無菌室という部屋に隔離状態です。(ですがすでに何かに感染して数日熱があります。)

 

そんな免疫力ゼロの状態を乗り切り、良い白血球が順調に増えると寛解です。そうすると一週間程度家に帰れる機会が与えれるそうです。

もちろん私の一番の目標は一時帰宅して家族と過ごすことです。

 

良い白血球が増える始める予定まであと一週間程度です。「もし、、、」とか先のことを考えるとネガティブモンスターに丸飲みにされて不安で押し潰されそうになるため先は考えず一日一日できること、やれることをやっていきたいと思います。

 

 

皆様応援よろしくお願いします。

 

 

 

そして告知 その3

告知を受けた時、今では大げさだと思うけど本当に自分はもうこのまま病院から出ることなく死ぬんだと思った。

 

だから奥さんに携帯のロック番号教えたし、銀行や証券やNISAのパスワードを教えた。

 

挙げ句の果てには無駄な延命は止めて欲しい、葬儀は家族だけで必要最低限こじんまりがいいなんてことまで言った。

 

そんなこと言うもんだから奥さんを余計に不安にさせて泣かせてしまい今となっては自分でもやりすぎだったと思ってる。

 

でも本当にあの時の僕はそう思ったんだ。

それくらいネガティブになっていたんだ。

 

原因はおそらく入院当初からずっと高熱で、おまけに口のなかにボツボツが沢山できて何も食べられない状態が続きほぼ一日寝たきり状態、全身には発疹、おまけに難聴。僕じゃなくても誰でもネガティブになったと思う。

 

こうして自分の病気についてカミングアウトできるようになったことや、多少なりともポジティブな思考に変わりつつある(やっぱり時々ネガティブが顔を出す)自分を誉めてあげたい。

 

過去は変えられないけれども未来は変えられる。

そう信じてやっていきたいと今は思えている。

 

 

そして告知 その2

先生は説明の後に二人の時間を設けてくれた。

 


はじめはお互い無言

 


どちらともなく手を握る

 


僕の口から出た言葉は「こんなことになってごめんね。」

 


「そんなことない、〇〇〇は悪くないよ。」

 


二人で手をとりあってただただ泣いた。

 


こんなことになったのに見捨てずに心配してくれる姿に
この人と夫婦で本当に良かったと思った。

改めて家族の絆を感じた。

そしてつないだ手からは久しぶりの人肌に暖かさと安心感が。

 

次いつ会えるのかもわからない、もしかしたらもう会えないのかもしれないとお互い手を話せなかった。

そして告知

先日の記事に書いた骨髄検査の結果が届くのに数日かかり、本日いよいよ奥さんを含めての病名の告知の日を向かえました。

 

ドラマとかを見ているともっと深刻な雰囲気を想像していましたが、先生は淡々と話します、

 

「病名は急性骨髄性白血病です。」

 

「この病気は原因は不明です。」

 

「ですので誰が悪いわけでもないんです。当然○○さんが悪いわけでもありません。」

 

それから、手慣れた手つきで病気のパンフレットを元に今後の治療内容やスケジュールの説明。

 

しかし正直、ある程度心の準備ができていたとはいえ説明がすんなりはいってくる精神状態ではありませんてした。

 

そして何より、横から聞こえてくる奥さんのすすり泣きの声にもうしわけない気持ちでいっぱいで自分も涙も我慢するのに必死でした。

 

いくら誰も悪くないと言われても、実際に病気になったのは自分で、そんな自分と結婚した彼女の人生、そして子供たちの未来を狂わせてしまった罪悪感で頭がいっぱいになりました。

 

正直、ここまで思い出して書いているだけでも不思議と涙がとまりません。この感情はなんといったらいいかわからない、何故自分?何を間違えた?このまま死ぬのか?なおるとしても仕事は?お金の面は?

 

不安と後悔と申し訳なさ、様々な感情が入り交じる。

40年後なら諦めもつくけどまだ45才。人生放棄するには色々な物を背負っている。

 

つづく

 

 

転院そして骨髄検査

皆さんは白血病またはその疑いがあるの場合、何科にかかるか知っていますか?

 

もちろん私も知りませんでしたが血液内科になるそうです。

 

普通に生活している限り聞くことはない単語ですよね。

私も今回はじめて聞きました。

 

私が入院した病院もかなり大きな病院でしたが血液内科はありませんでした。

 

そのため転院し検査することになりました。

 

転院はいたって簡単でした。荷物だけまとめたらストレッチャーで救急車へ寝かされ、ほんの10分程度で 新しい病院に着きました。

 

そして大量の入院書類やら検査書類にひたすらサインして待ってると、先生があらわれて言いました。

 

○○さんは白血病の疑いがあるので骨髄検査をします。

 

骨髄検査と言われてもなんのことか私にはわかりませんでしたが、まずは腰の後ろに麻酔をする。そのあとそのあたりから骨髄を採取することがわかりました。

 

看護士さんが言うには麻酔は痛いですよしか言っていなかったのでそこまでの痛みは覚悟してませんでしたが、まずはその麻酔が痛い。そもそも腰に注射ってだけでも痛そうですよね。いままで感じたことの無い種類の痛み。

 

でもそれはまだましでした。

 

「麻酔は痛い」ってことだったので麻酔が効けば、骨髄採取はそれほどてもないと思い込んでいた私は見事に裏切られました。

 

骨髄採取の痛みときたら、ちょっと文章では表し切れない、なんというか腰骨の中を直接押されているような痛みと気持ち悪い感覚でもう、、、、

 

そんなこんなでやっと骨髄検査は終わりました。

またどこかのタイミングでこの検査をやる日が来るんだろうなぁ。

あぁ嫌だなぁ。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥さんへの告知

結局、電話で伝える勇気の無くLINEで奥さんに伝えた。

 

おそらく白血病だって。

 

 

え?

 

なんで?

 

なんで○○○(本名)がなの?

 

帰ってこれるよね?

 

こっちは2時間かけてクールダウンしたけど、やはりパニックになっている様子。

 

そして今思えば病気に対する知識不足や混乱もあり自分はもう生きて病院から出られないだろうと勝手に思い込んで、口座の暗証番号や生命保険の話なんかをしてしまい余計に奥さんを不安にさせてしまったことを後悔した。

 

その後、転院して本当の病名告知を受けることについては別の記事にて記載します。

 

 

 

血液検査の結果

あまりにも唐突だった。

突然の入院、入院してまだ2時間経たないころ、4人部屋で荷物整理をしていた私のもとに医師がおもむろにやってきた。

紙切れ一枚を取り出し何やら血液の成分話をしてくる。

細かい内容はよくわからないまま説明を一通り聞いたあと、「おそらく白血病です。」とさらっと一言。

え?なんかすごく簡単にすごい重要なこといってる?!

一瞬パニック、とにかくここの病院は専門ではないので週明けから転院先を探すことになるということだった。

 

とにかくまずは奥さんに何て言えばいいんだろう。

医者の話をそのまま伝えるしかないのはわかるけど、でも何てきりだしたらいいのか。

 

そして何で自分なんだろう?俺の何がいけなかったなだろう?これからどうなるんだろう。

 

そんなことばかりで2時間がすぎようよとしていた。